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2022年6月29日水曜日

春日かおる(原作:マーガレット・ムーア)『美貌の騎士の結婚』ネタバレ感想


作品名: 美貌の騎士の結婚
原作者: マーガレット・ムーア
漫画家: 春日かおる
出版: 全1巻
テーマ: 歴史モノ
トーン: シリアス 
関連作: -
試し読み: 美貌の騎士の結婚

[あらすじ]
隣の領地の主サー・ジョージは王の寵臣として宮廷で名を馳せ、さらに美貌と洗練を兼ね備え、娘たちの憧れの的でもある。そのサー・ジョージから求婚されて、領主の娘アイリアスは拒絶反応を示した。質実剛健を旨とする自分と気が合うはずがないし、親同士の決めた結婚には絶対従えないわ! ところがサー・ジョージは本気で彼女との結婚を望んでいると言う。あらがいきれず口づけを受け入れてしまったアイリアスは、嫌悪感を抱くどころかもっと触れてほしくなり…!?

[感想]
128ページ。タイトルにふさわしい美麗な作画が魅力的。

文武両道の超絶美形ヒーローと、彼が一目で気に入った粗野なじゃじゃ馬ヒロインという、あまり見かけない組み合わせが新鮮で面白かった。当て馬になるヒロインの幼馴染みの絡ませ方も自然。

ただ、後半の心通わせてからのすれ違いがハーレクインでお馴染みの使い古されたパターンだったのは少しもったいないなぁと。→初夜の翌日の出来事。ヒロインが処女じゃなかったと思い込んだヒーローがヒロインとヒロインの幼馴染みとの関係を疑い、嫉妬に狂ってヒロインを罵倒するという...。98年出版(原作)なら仕方ないのかな。



美貌の騎士の結婚




本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

2022年6月26日日曜日

夏目藍子(原作:ヘレン・ディクソン)『罪なき誘惑』ネタバレ感想

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作品名: 雪どけの朝
原作者: ヘレン・ディクソン
漫画家: 夏目藍子
出版: 全1巻
テーマ: 貴族 玉の輿
トーン: シリアス せつない
関連作:
罪なき誘惑(小説版)
試し読み: 罪なき誘惑

[あらすじ]
ルイーザは決意を胸にロンドンのとある屋敷にやって来た。両親亡きあと放蕩の限りを尽くし、毎夜賭け事に興じる兄を止めるために。けれど時すでに遅く兄は勝負に負け、ルイーザが生まれ育った美しい館が人手に渡ってしまっていた。手に入れたのはアリステア・ダンスタン卿…その美貌とは裏腹に悪魔のように相手を追いつめるという、社交界の重要人物。なんとかしようとルイーザは彼に近づくが「一晩5千ギニーで私と試してみないか?」とささやかれ、唇を奪われて…!?

[感想]
128ページ。夏目さんの絵は美しくて魅力的だけど、ストーリーに共感できず。

ギャンブル狂いの放蕩な兄の尻ぬぐいのために娼館となっている貴族の館に単身乗り込み、娼婦のふりをする没落令嬢のヒロイン。言動が無鉄砲すぎてちょっとありえないなと。兄が兄なら妹も妹という感じ。

あっという間に関係を持ってすれ違うので、トラウマ持ちの超絶美形ヒーローの魅力も今一つ伝わらなかったのが残念。出会ってすぐに惹かれあって体の関係を持ち、後半はお馴染みのシークレットベイビー展開。

2022年6月22日水曜日

秋本尚美(原作:ペニー・ジョーダン)『雪どけの朝』ネタバレ感想

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作品名: 雪どけの朝
原作者: ペニー・ジョーダン
漫画家: 秋本尚美
出版: 全1巻
テーマ: 遠い親戚 国際恋愛
トーン: ラブコメ 甘々
関連作: 雪どけの朝(小説版)
試し読み: 雪どけの朝

[作品・作家紹介]
イギリスのベストセラー作家。2011年死去。

[あらすじ]
英国の小さな町で両親と暮らし、婚約者とも穏やかに日々を送るソレルにとって、その人――ヴァルの訪問は事件だった。数代前に英国からオーストラリアに渡った祖先の末裔。つまり血縁者だが、会ったことはもちろんない。ルーツを辿りに来るヴァルのため、ソレルの両親は、今は使用していない古い農場を用意した。そこでソレルがヴァルを出迎えたのだが、到着したヴァルを見て仰天した。え? 男の人なの? 吹雪に道は閉ざされ町は遠く、ベッドはひとつしかないのに。

[感想]
128ページ。ルーツを辿る旅を思い立ったオーストラリア人のヒーローが、遠い親戚のヒロインと巡り合うお話。

手違いなどで、ヒーローと農場で二人きりで過ごすことになった婚約者がいるヒロイン。ハーレクインでよくあるワンナイトラブやシークレットベイビーオチにならず、ゆっくり関係を深めていく二人が微笑ましかった。ヒロインのマザコン婚約者のこともヒーローが介入する形できっちり解決してくれてスッキリ。

2022年6月20日月曜日

碧ゆかこ(原作:サラ・クレイヴン)『恋の呪文をささやいて』ネタバレ感想

作品名: 恋の呪文をささやいて
原作者: サラ・クレイヴン
漫画家: 碧ゆかこ
出版: 全1巻
テーマ: 玉の輿 シンデレラ系
トーン: 甘々
関連作: 恋の呪文をささやいて(小説)
試し読み: 恋の呪文をささやいて

[作品・作家紹介]
イギリスの人気ロマンス作家。ジャーナリストとして働いたのち、1975年に『バラに想いを』で作家デビュー。2017年11月死去。

[あらすじ]
モルガナは、父の遺言状の内容に途方に暮れた。残された遺産の屋敷は、資産家と名高いライアルに相続するというのだ。屋敷と土地を好き勝手にされてたまるもんですか…! しかし、やってきた彼は、屋敷と一緒にモルガナまで欲しいと言い放ち、あぜんとする彼女に不気味な笑みを残して去っていく。数日後、モルガナは彼が屋敷を改築して売りに出そうとしているのを知った。屋敷の思い出が売られてしまうと思い、彼に問い詰めると、あるとんでもない提案をされて!?

[感想]
一度も会ったことがない親戚同士(曽祖父が同じ)の二人が遺産相続問題で初めて顔を合わせ、たちまち恋に落ちるお話。

この原作者の作品はキャラもストーリーも合わないものが多かったけど、これは良かった。若き英国紳士がスマートで素敵なキャラ。映画にできそうな題材。

2022年6月19日日曜日

こいで みえこ(原作:ナイーマ・シモーン)『ガラスの靴を拾った大富豪』ネタバレ感想

作品名: ガラスの靴を拾った大富豪
原作者: ナイーマ・シモーン
漫画家: こいで みえこ
出版: 全1巻
テーマ: 誤解 シングルマザー
トーン: シリアス
関連作: ガラスの靴を拾った大富豪(小説版)
試し読み: ガラスの靴を拾った大富豪

[あらすじ]
富豪である亡き夫の両親に経済的援助を頼もうと、イゾベルは上流社会のパーティーに潜りこんだ。幼い息子を育てるためだもの・・・どんなに蔑まれようとかまわないわ。その時、会場が停電に見舞われた。暗闇の中イゾベルはひとりの男性に出会い惹かれあう。甘い声に魅惑的な香り・・・誰にも心を許さないと決めていたのに。ふたりの唇が重なる瞬間、明かりが戻りイゾベルは凍りついた。ダリウス!亡き夫と兄弟同然の億万長者で、亡き夫の嘘を信じ私を憎む男・・・あなただなんて。

[感想]
128ページ。ヒロインは大富豪の息子である恋人との結婚を恋人の両親に反対されて駆け落ちした後、実家からの援助が打ち切られて経済的に困窮化した夫がDV夫と化した末に事故死してシングルマザーになったという設定。

ヒーローはヒロインの亡き夫の親友で、ヒロインのことを親友を死に追いやった腹黒なあばずれ女と蔑み恨んでいる苦労人の富豪。

ハーレクインでおなじみの誤解から始まる関係。マイナススタート&いきなりヒーローが突拍子もない提案をし、子供のことを第一に考えて結婚という定番の流れで、正直新鮮味はなかったけど、命の恩人である亡き親友とヒロインとの間で板挟みになるヒーローの心の揺れ動きが丁寧に描かれていて読み応えがあった。真実を知った後のヒーローの決断も男らしくて良かった。

2022年6月16日木曜日

朔野かがり(原作:エリザベス・パワー)『いつか結ばれる日が』ネタバレ感想

作品名: いつか結ばれる日が
原作者: エリザベス・パワー
漫画家: 朔野かがり
出版: 全1巻
テーマ: 誤解 再会  
トーン: せつない
関連作: いつか結ばれる日が(小説版)
試し読み: いつか結ばれる日が

[作品・作家紹介]
イギリスのロマンス作家

[あらすじ]
トップモデルとして活躍していたリディアは18歳の時、ブレインと燃えるような恋に落ちた。プロポーズの言葉、満たされた日々、何もかも充実していた。そんな時、ブレインの父に呼び出され、リディアは残酷な運命を知ることになる。彼女は何もかもひとり飲みこみ、彼のもとを去ることを決意した。11年の時が経ち…ある少年のナニーとしてバミューダ島を訪れたリディアの前には、変わらず素敵なままのブレインがいた。雇い主は彼なの!? 情熱と秘密が彼女の心をさいなんで…。

[感想]
129ページ。11年前、ヒーロー父の姑息な謀略により引き裂かれた元恋人同士の再会モノ。

色々と腑に落ちない点が多くてモヤモヤ。友人の独断(おせっかい)により、富豪のヒーロー宅で盲目の息子のお世話係をすることになるヒロインという設定だけど、たくさんのメイドがいる豪邸で別に家庭教師もいる中での世話係の仕事が曖昧すぎて、いまいち説得力に欠ける印象。

そもそも起業してからあまり経っていないヒロインと友人が共同経営するケアセンターに偶然依頼が舞い込んでくるというのがなんだかしっくりこなくて...。

それ以外にも、ヒーロー父が絵にかいたような悪人でそれに加担する母との不毛なやりとりが延々と続くわりには、クライマックスのカタルシス効果が得られず、スカッとする要素が足りなかったのが残念。

2022年6月15日水曜日

さちみりほ(原作:デボラ・ヘイル)『船上の花嫁』ネタバレ感想

作品名: 船上の花嫁
原作者: デボラ・ヘイル
漫画家: さちみりほ
出版: 全1巻
テーマ: 歴史モノ
トーン: ほのぼの せつない
関連作: 船上の花嫁(小説版)
試し読み: 船上の花嫁

[作品・作家紹介]
アメリカロマンス作家協会のゴールデン・ハート賞の受賞歴があるカナダのロマンス作家。

[あらすじ]
苦労して死んだ母親の遺言、それは――決して貧乏人に嫁がないこと。スコットランドで働くメイドのジェニーはそう教えこまれて育った。新大陸で成功した男性が花嫁を募集していると聞き、彼女は大西洋を渡る船に乗る。だが、嵐にあって海に落ちた彼女を救いに飛びこんでくれたのは女嫌いと噂のハリス。村で見かけても蔑んだ目で睨む彼が!? 目を覚ますとそこは新大陸。花婿のもとへ連れていってくれる彼とふたりきりで旅するうち、ジェニーは彼に惹かれてしまい……!?

[感想]
126ページ。(ネタバレ注意→)顔に傷がある強面ヒーローが、実は正義漢で紳士的というギャップ萌え要素が魅力。前半は玉の輿狙いで海を渡った無鉄砲な天然おとぼけヒロインをヒーローがひたすら守るという構図が、2人のほのぼのとしたやりとりの中で可愛らしく映ったのだが、花婿が登場する後半になると、さすがにヒロインの変化を期待したのだが。